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算数ひらめき劇場#03

1億(おく)は、1万を何こ集めた数?(小4・初級)|算数ひらめき劇場 #03

答え

  1. 1億は、1万を10000こ(1万こ)集めた数です。
  2. 位取り表に1億を書き、右の4けた(一のまとまり)をかくすと、のこりが10000と読めます。
  3. 9999万に1万を足すと万のまとまりが億へくり上がり、1万のブロックは100だんの正方形になります。

ほかの言い方1億は1万の何倍1億は1万を何こ集めた数1億 1万 何こ分大きな数 4けたずつ 区切る位取り表 億 万

動画

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解説

算数ひらめき劇場|小学4年生・初級|保護者・先生向け

「1億は、1万を何こ集めた数?」は、小学4年生の「大きな数」で必ず出てくる問いです。このページでは、子どもが最初にやりそうな「1万ずつ数える」から始めて、位取り表に書く・一のまとまりをかくす・4けたずつ区切って読み返す、という手順を、図を見ながら順に説明します。

後半に答えを含みます。子どもと挑むときは、まず「4つの問題」だけを見せ、断りのある答えの節へ進む前に考える時間を取ってください。 印刷した紙でも、図と説明だけで追えるようにしてあります。

この記事で分かること

  • 1億と1万の関係を、「数える → 表に書く → くり上がりを見る」の順で納得する流れ
  • 位取り表を使った手順(学習指導要領解説の「4桁に区切るなどして万や億の単位の幾つ分かを考える」に沿って、この記事と動画で使うやり方)
  • 数字で書くときに起きやすいまちがいと、表に入れて読み返す直し方
  • 対象は小学4年生(学年の目安)と、いっしょに学ぶ保護者・先生です。印刷して使える空の位取り表も付けました。

4つの問題(答えはまだ書いていません)

  1. 中心の問題:1億は、1万を何こ集めた数でしょうか。
  2. 練習①:2億は、1万を何こ集めた数でしょうか。
  3. 練習②:3500万を、数字で書きましょう。
  4. ひとりでちょうせん:4億2000万を、数字で書きましょう。

「1億は、1万の何こ分?」と聞かれることもありますが、同じ問いです。

1万のブロック(小さな正方形 たて100・よこ100)と、点線のわくの「1億 ?」。下に予想の4枚のカード
1万のブロック(小さな正方形 たて100・よこ100)と、点線のわくの「1億 ?」。下に予想の4枚のカード

動画では、1万を「小さな正方形がたて100こ・よこ100こ並んだブロック」として見せています。3年生で学ぶ「1万は100の100倍」という見方そのものです。まず、10こ・100こ・1000こ・10000この中から予想を1つ決めてもらいましょう。

最初の一手:1万ずつ数えてみる

多くの子は、まず「1万、2万、3万…」と数えようとします。これはまちがいではなく、いつかは必ず答えにたどりつく、正しい方法です。動画でも、1万のブロックを1こずつ並べて数えてみせます。

  • ブロック10こで10万、100こで横1だんがそろって100万です。
  • ブロック1000こで10だん。それでもまだ1000万です。

ここで、何を「1こ」と数えているかが切りかわります。10だん(ブロック1000こ)をわくでくくって「1000万のかたまり」が1こ。1億は、その1000万のかたまりが10こ分です。つまり、ブロック1000こ並べても、1億までの10分の1しか進んでいません。

ブロック1000こ=10だんを、わくでくくった「1000万のかたまり(これで1こ)」。1億=1000万のかたまり10こ分
ブロック1000こ=10だんを、わくでくくった「1000万のかたまり(これで1こ)」。1億=1000万のかたまり10こ分

動かして見る:1万のブロックを1000こまで並べる

「こんなに並べても、まだ1000万」という驚きが、次の「数えなくても分かるやり方はないか」という問いにつながります。

位取り表を使った手順

この手順は、学習指導要領解説の「4桁に区切るなどして万や億の単位の幾つ分かを考える」に沿って、この記事と動画で使うやり方です(学校や教科書によって、表の呼び名や使い方はちがいます)。

表のかき方

「千 百 十 一」を3組かき、組の右下に左から「億」「万」と書きます。いちばん右の組には名前を書きません。この記事では、右から順に「一のまとまり」「万のまとまり」「億のまとまり」とよびます。

位取り表の形。千・百・十・一が3組。右から一のまとまり、万のまとまり、億のまとまり。万のまとまりの位は一万・十万・百万・千万
位取り表の形。千・百・十・一が3組。右から一のまとまり、万のまとまり、億のまとまり。万のまとまりの位は一万・十万・百万・千万

手でかくときは、4つずつのますを3組かくだけで十分です。12のますをきちんと定規でかかせることが目的ではありません。下の印刷用の表も使えます。

印刷して使える空の位取り表(4つずつのますを3組×5行。組の右下に億・万)
印刷して使える空の位取り表(4つずつのますを3組×5行。組の右下に億・万)

「1万の何こ分」を読む手順

  1. 位取り表に、その数を右づめで書く(1億なら、一億の位に1、その右の8つの位に0)。
  2. 一のまとまり(右の4けた)を、紙や指でかくす。
  3. のこった数字を、ふつうの数として読む。
1万と1億を書いた位取り表。右の4けたを、ふせんでかくす
1万と1億を書いた位取り表。右の4けたを、ふせんでかくす

最初に「1万」でためしてみると、のこりは「1」。1万は1万のブロック1こ分なので、かくし方が正しいことを、あたりまえの例で確かめられます。

数字で書く手順

  1. 「○億」の○を億のまとまりに、「○万」の○を万のまとまりに、それぞれ右づめで書く。
  2. いちばん左の数字より右で、何も書いていない位に0を書く(まとまりの中のあき、何もないまとまり、一のまとまり)。
  3. 左からつなげて書く。3けたごとに「,」を付けて書くこともありますが、付けなくてもかまいません。

読み返す手順(4けたずつ区切る)

  1. 書いた数字の列に、右から4けたずつ区切りの線を引く。
  2. 左のまとまりから「億」「万」を付けて読む(0だけのまとまりは読まない)。
  3. 問いの数と同じかを確かめる。

なぜ「一のまとまりをかくす」と読めるのか

万のまとまりの4つの位は、そのまま1万のブロックの数を数えています。一万の位はブロック1こ、十万の位は10こ、百万の位は100こ(1だん)、千万の位は1000こ(10だん)です。1億になるまでは、「万のまとまりの数=ブロックの数」です。

ブロックが9999こ(99だんと99こ)のとき、表は「9999|0000」。あと1こ足すと、万のまとまりの9が右から順に0になり、1が4回くり上がって一億の位に着きます。図では、最後のブロックが入った瞬間に、1万のブロックとそっくりな大きな正方形(たて100こ・よこ100こ)ができます。

くり上がる前:ブロックは99だんと99こ、表は9999|0000
くり上がる前:ブロックは99だんと99こ、表は9999|0000
くり上がった後:大きな正方形が完成し、表は1|0000|0000
くり上がった後:大きな正方形が完成し、表は1|0000|0000

ブロックの中の小さな正方形でも同じことが起きます。9999に1を足すと1万。表で見ると、4けた右で同じくり上がりが起きています。

2つのくり上がり。9999+1=1万と、9999万+1万=1億。表の4けたずれた所で同じ形
2つのくり上がり。9999+1=1万と、9999万+1万=1億。表の4けたずれた所で同じ形

動かして見る:9999万に1万を足すくり上がり

「千・百・十・一」が4けたごとにくり返されるので、一のまとまりをかくすと、のこりが「1万がいくつあるか」を表します。

ほかの見方も、確かめとして使えます。

  • 0の数:1億は1のあとに0が8こ、1万は0が4こ。8−4=4なので、1のあとに0が4こ。
  • 10倍を4回:1万 → 10万 → 100万 → 1000万 → 1億 は、10倍を4回。10×10×10×10。

つまずきやすい所と、声のかけ方

どのまちがいも、「まちがい」と言うより、「表に入れて、読み返してみよう」と声をかけると、子ども自身が気づけます。

0を3こにしてしまう(3けたで区切る)

3500万を「3500000」と書いてしまうことがあります。表に入れると、数字が1つ右にずれて「350|0000」。350万と読めてしまいます。ブロックの図では3だん半で、35だんの10分の1です。一のまとまりは千・百・十・一の4けたなので、0は4こ要ります。

3500万の正しい書き方(35だん)と、0を3こにした3500000(350万・3だん半)
3500万の正しい書き方(35だん)と、0を3こにした3500000(350万・3だん半)

動かして見る:0を3こにしたときの表と図

億と万を、そのまま並べてしまう

4億2000万を「4」と「20000000」に分けて書き、そのまま並べると「40000000020000000」(17けた)になってしまいます。億と万を別々に書かず、1つの位取り表に書くことを確かめましょう。

まとまりの中の0を書き忘れる

5億30万のように、万のまとまりの中にあきがある数では、「0030」の0を書き忘れやすくなります。まとまりは、いつも4けたです。何もない位には0を書きます。

「,」の所で区切って読んでしまう

35,000,000 のように、3けたごとに「,」を付けた書き方もあります。この「,」を億や万の区切りだと思って読むと、「35億」になってしまいます。でも、この数は8けたで、8けたの数は1億(9けた)より小さい数です。読むときは、右から4けたずつ区切り直して、3500|0000=3500万と読みます。

35,000,000 の「,」で億・万と区切ると「35億?」。8けたの数は1億より小さい
35,000,000 の「,」で億・万と区切ると「35億?」。8けたの数は1億より小さい
4けたずつ区切り直すと 3500|0000 で3500万。「,」の位置と4けたの線はずれている
4けたずつ区切り直すと 3500|0000 で3500万。「,」の位置と4けたの線はずれている

日本の数の名前は4けたごと(万・億)に変わり、「,」は3けたごと(英語の thousand・million)に合わせた書き方です。学習指導要領でも、4年生では3けたの区切りに「触れる」程度で、「,」で書かれた数も読めるようにすることがねらいです。

→ 自分の手で、表に数を入れて試せます:Web教材「1億ブロック」を開く

答えと確かめ(ここから先は答えまで書いてあります)

問題答え確かめ1確かめ2
1億は、1万を何こ集めた数?10000こ(1万こ)一のまとまりをかくす:1|0000|0000 → 1000010倍を4回、または0の数 8−4=4
2億は、1万を何こ集めた数?20000こ(2万こ)かくして読む:2|0000|0000 → 200001億が10000こなので、その2つ分
3500万を数字で書く35000000(35,000,000 も正解)読み返し:3500|0000 → 3500万3500×10000=35000000
4億2000万を数字で書く420000000(420,000,000 も正解)読み返し:4|2000|0000 → 4億2000万筆算 400000000+20000000=420000000

「何こ集めた数」の答えは、「10000こ」と「1万こ」のどちらでも正解です。「数字で書く」答えは、「,」なしでも、3けたごとの「,」つきでも正解です。

4億2000万を表に書き、4けたずつ区切って読み返す
4億2000万を表に書き、4けたずつ区切って読み返す
位をそろえた筆算。400000000+20000000=420000000
位をそろえた筆算。400000000+20000000=420000000

4億2000万が9けたになる理由は、億のまとまりに1けた、万のまとまりに4けた、一のまとまりに4けたで、1+4+4=9けただからです。1億以上10億未満の数は、いつも9けたです。

億のまとまりに1けた、万に4けた、一に4けた。1+4+4=9けた。大きな正方形4こと20だん
億のまとまりに1けた、万に4けた、一に4けた。1+4+4=9けた。大きな正方形4こと20だん

生活の中の億:日本の人口を読んでみよう

2020年の国勢調査(10月1日現在)の日本の人口は「126,146,099人」です(総務省統計局「令和2年国勢調査 人口等基本集計 結果の要約」)。この数を、4けたずつ区切って読んでみましょう。

人口の読み方(答えまで書いてあります)

右から4けたずつ区切ると、1|2614|6099。読み方は「1億2614万6099人」です。統計局の文では、千の位で丸めて「1億2614万6千人」と書いてあります。

もっとやってみる(発展の問題)

  1. 1億は、1000万を何こ集めた数でしょうか。
  2. 3億5000万は、1万を何こ集めた数でしょうか。
  3. 5億30万を、数字で書きましょう(万のまとまりの中にあきがあります)。
  4. 2000700000を読みましょう。

発展の問題の答え(答えまで書いてあります)

  1. 10こ(1000万の10倍が1億)。
  2. 35000こ(3|5000|0000 の一のまとまりをかくすと 35000)。
  3. 500300000(5|0030|0000)。
  4. 20億70万(20|0070|0000)。

保護者・先生へ:どう手伝うか

  1. 紙に表をかくときは、4つずつのますを3組かくだけでよいと伝えてください。印刷用の表も使えます。
  2. 「0はいくつ?」より、「その数字は、どのまとまりに入る?」と聞くと、0の数を数えずに書けるようになります。
  3. 書いたら、右から4けたずつ区切って読み返す習慣をつけます。まちがいの多くは、読み返すだけで本人が気づけます。
  4. 3けたの「,」は、4年生では「触れる」程度です。読めれば十分で、書くときは「,」なしでかまいません。
  5. 速く書けたことより、読み返して自分で直せたことをほめてください。

「小学4年生・初級」は、このシリーズの目安です。公式の級や、学習の効果を約束するものではありません。

よくある問い

答えは「10000こ」と「1万こ」のどちらで書けばいいですか

どちらも正しい答えです(同じ数です)。東京都教育委員会が公開しているプリントでは、この型の問いの答えは「10000」と書いてあります。

「,」は3けたごとなのに、どうして4けたずつ読むのですか

日本の数の名前は4けたごと(万・億・兆)に変わります。「,」は、英語の thousand・million のように3けたごとに名前が変わる書き方に合わせた区切りです。区切りがずれているので、読むときは4けたずつ区切り直します。

「位取り表」は学校でも使いますか

学習指導要領解説(算数編、4年の「整数の表し方」)には、同じ形の表(「千 百 十 一」をくり返し並べ、組の右下に億・万などの単位を書いた表)が載っています。表の呼び名や、教科書・プリントでの使い方は、学校や教科書によってちがいます。この記事の表は、解説の表の形にそろえ、「位取り表」とよんでいます。

「1万の何こ分」と「1万を何こ集めた数」はちがう問いですか

同じ問いです。どちらも、位取り表に書いて一のまとまりをかくせば読めます。

Web 教材で試す

Web教材「1億ブロック」を開く。回のページでは「試す」の欄からも使えます。

「+1こ」「+1000こ」のボタンで1万のブロックを集めると、図と位取り表がいっしょに変わります。9999こから「+1こ」を押すと、自分の手でくり上がりを起こせます。そのあと、動画と同じ6つの課題(何こ集めた数・数字で書く・理由を説明する・まちがいを直す)と、むずかしさを選べる「もう1問」、好きな数を図にする「自由に数をつくる」があります。時間や点数は記録しません。

ショート

出典

動画とこのページで使った事実・数字の出どころです。

参考にした文献

  1. 問題:タメラボの独自作成(学校で習う内容にそった基本問題。同じ型の問いは東京都教育委員会のプリントにもありますが、文・数の組み合わせ・図はこの回のために作りました)。図・動き:タメラボ(プログラムで作図)。
  2. 字体:M PLUS Rounded 1c(SIL OFL 1.1)。動画の声:Irodori-TTS。音楽:「のんびり行こうよ」zmino、「パステルハウス」かずち(OpenTracks)。効果音:タメラボの自作。

リンク

  1. 文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編』(第4学年A(1)「整数の表し方」(181〜183頁)、第3学年A(1)(136〜137頁)。億の単位、4けたごとの単位、3けたの区切りに触れること、表の形(182頁)の確認。位取り表に書いて一のまとまりをかくす手順は、解説の「4桁に区切るなどして万や億の単位の幾つ分かを考える」を、この記事と動画で紙と指でできる形にした物で、解説が決めた手順ではありません)mext.go.jp/content/20211102-mxt_kyoiku02-100002607…
  2. 東京都教育委員会「整数の表し方」問題(・)kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kyoiku/4san_1q
  3. 答え(問いの言い方と答えの書き方の確認だけに使い、問題は転載していません)kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kyoiku/4san_1a
  4. 総務省統計局「令和2年国勢調査 人口等基本集計 結果の要約」((令和3年11月30日):2020年10月1日現在の日本の人口 126,146,099人)stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka/pdf/summary_01.…

声・音・絵

  • 声:Irodori-TTS/音楽:「のんびり行こうよ」zmino、「パステルハウス」かずち(OpenTracks)/効果音:タメラボ/字体:M PLUS Rounded 1c(SIL OFL 1.1)/絵・問題・動き:タメラボ

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