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地図が動く#02

日本の空港は、いつ・どこにできた?97 を地図で早送り|地図が動く #02

答え

  1. 最初の飛行場は1911年の所沢で、今の日本には空港が97あります(2026年9月1日現在)。
  2. いちばん多くできたのは1960年代の31で、今の97のうち23が生まれた場所から引っ越しています。
  3. 海の上の島に造った空港は5つで、空港のおよそ4つに1つは軍の飛行場のあとにあります。

動画

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解説

日本にはいま、空港が97あります(国土交通省「空港一覧」、2026年9月1日現在。ヘリポートは数えていません)。この動画は、その97が、いつ・どこに生まれ、どう引っ越してきたかを、1911年から地図の早送りで見るものです。

空港の生まれた年と移転年

「生まれた年」は、移転前の場所も含め、民間の空港として使われ始めた年です。民間の飛行場が開かれた年と、民間の旅客・郵便の便が始まった年の、早い方を採っています。「—」は、この回で移転を数えていない空港です。民間が使わない自衛隊・米軍の飛行場は対象に含めません。

地方空港生まれた年いまの場所への移転年
北海道稚内1959—
北海道利尻1962—
北海道礼文1978—
北海道紋別19661999
北海道女満別19561985
北海道中標津1959—
北海道釧路1961—
北海道帯広19641981
北海道旭川1966—
北海道札幌(丘珠)1956—
北海道新千歳1988—
北海道千歳1926—
北海道函館1960—
北海道奥尻19742004
東北青森19641987
東北三沢1952—
東北大館能代1998—
東北秋田19611981
東北花巻1964—
東北庄内1991—
東北山形1964—
東北仙台1957—
東北福島1993—
関東・伊豆諸島茨城2010—
関東・伊豆諸島成田1978—
関東・伊豆諸島羽田1931—
関東・伊豆諸島調布1941—
関東・伊豆諸島大島1952—
関東・伊豆諸島新島1970—
関東・伊豆諸島神津島1992—
関東・伊豆諸島三宅島1966—
関東・伊豆諸島八丈島1954—
中部・北陸新潟1930—
中部・北陸佐渡1958—
中部・北陸富山1963—
中部・北陸能登2003—
中部・北陸小松1955—
中部・北陸福井1966—
中部・北陸松本1965—
中部・北陸静岡2009—
中部・北陸名古屋(小牧)1952—
中部・北陸中部2005—
近畿但馬1994—
近畿伊丹19291939
近畿八尾1933—
近畿神戸2006—
近畿関西1994—
近畿南紀白浜19681996
中国・四国鳥取19571967
中国・四国米子1954—
中国・四国隠岐19652006
中国・四国出雲1966—
中国・四国石見1993—
中国・四国岡山1988—
中国・四国岡南1962—
中国・四国広島19611993
中国・四国岩国1952—
中国・四国山口宇部1966—
中国・四国高松19551989
中国・四国徳島1962—
中国・四国松山1956—
中国・四国高知1954—
九州対馬1975—
九州壱岐1966—
九州福岡1951—
九州北九州19562006
九州佐賀1998—
九州小値賀1985—
九州上五島1981—
九州福江(五島)1963—
九州長崎19551975
九州天草2000—
九州熊本19601971
九州大分19571971
九州大分県央1992—
九州宮崎1954—
九州鹿児島19321972
鹿児島の島々種子島19622006
鹿児島の島々屋久島1963—
鹿児島の島々奄美19641988
鹿児島の島々喜界1959—
鹿児島の島々徳之島1962—
鹿児島の島々沖永良部1969—
鹿児島の島々与論1976—
沖縄伊江島1975—
沖縄粟国1978—
沖縄慶良間1982—
沖縄那覇1935—
沖縄久米島1965—
沖縄北大東1978—
沖縄南大東19651997
沖縄宮古1955—
沖縄下地島1979—
沖縄多良間19712003
沖縄石垣19562013
沖縄波照間19721976
沖縄与那国1958—

千歳は現在の航空自衛隊千歳基地で、新千歳とは別に数えています。八尾は資料によって1933・1934・1938年の説があり、この回は1933年を採っています。本土の1945年8月15日〜1951年10月24日は、日本の飛行機が飛ぶことを止められていた期間として扱います。沖縄は1972年までアメリカが治めていたため、その間の民間利用も数えています。

地図に出てくる数字

何を数えたか値・範囲
起点となる飛行場所沢(埼玉県)、1911年。上の97空港には含めない
最も多く空港が生まれた10年間1960年代、31空港
生まれた場所から移った空港23空港。隣の土地への移転も含む
遠くへ移った空港の行き先2006年までに5 km以上移った10空港のうち9空港が、高台(50 m以上高い場所)か海のそば・海上へ
海の上の島にある空港5空港。島での開港年は長崎1975年、関西1994年、中部2005年、神戸2006年、北九州2006年。羽田・大分のように岸から埋立地を広げた空港は含めない
沖縄が日本に戻ったときにあった空港1972年5月15日時点で、現在の沖縄県の13空港のうち8空港
対象の空港がない県10府県:栃木・群馬・埼玉・神奈川・山梨・岐阜・三重・滋賀・京都・奈良
現在地が軍の飛行場として造られた空港97空港のうち23空港。うち7空港はいまも自衛隊や米軍との共用空港
最後に生まれた空港/最後の移転茨城2010年/石垣2013年3月7日(この回の地図での最後の動き)

引っ越し前後の標高

標高は海面からの高さです。下の値は、動画に合わせて丸めた概算です。

空港移転年前の場所の標高(概算)いまの場所の標高(概算)
鹿児島(鴨池から溝辺へ)1972約4 m約270 m
広島(海辺から山の上へ)1993約2 m約330 m

使った地図・空中写真

何に使ったか資料・年代配布元
日本の陸・県境・空港の島の形行政区域N03、2026年1月1日時点国土交通省・国土数値情報
周りの国の陸・大きな湖Natural Earth 10m(全国を描く地図データ)。版・取得年の記録なしNatural Earth
寄った場面の川OpenStreetMapの川のデータ、2026年10月10日取得© OpenStreetMap contributors(Overpass API経由)
地形の陰影地理院タイルの標高データ(dem_png)。収録年の記録なし国土地理院
鹿児島・鴨池と大村湾の昔の姿1961〜1969年の空中写真(ort_old10)国土地理院
同じ場所の現在との見比べ全国最新写真(seamlessphoto)。地点ごとの撮影年の記録なし国土地理院
造成前の箕島の形上の1960年代の写真からなぞった概形。細部は概算国土地理院の写真をもとに作成
九州・大阪湾などの町の広がりGHSL GHS-BUILT-S R2023A、100 m区画のデータ。1969〜1975年の場面には1975年、1990年代の場面には1990年の値を使用European Commission JRC

地図の海岸線は、空港の島以外はいまの形です。島が現れる年は空港が開いた年に合わせた演出で、実際の埋め立て開始年ではありません。関西の一期島は1994年、二期島は2007年に表示しています。

この回で分かる事

  • 空港が最も多く生まれたのは1960年代で、現在の97空港のうち31空港がこの10年間に民間利用を始めました。
  • 23空港が場所を移しています。2006年までに5 km以上移った10空港のうち9空港は、高台か海のそば・海上へ移りました。
  • 海の上の島に造られた空港は5つで、長崎の1975年から北九州の2006年までにそろいました。

ショート

出典

動画とこのページで使った事実・数字の出どころです。

参考にした文献

  1. 国土交通省「空港一覧」
  2. Wikipedia の各空港の記事(2026 年 10 月 10 日時点で 1 件ずつ確認。資料により年が違う空港があります)
  3. 国土地理院(地形・空中写真・標高)

リンク

  1. 国土交通省「空港一覧」((2026年9月1日現在)。2026年10月10日再取得・確認)mlit.go.jp/koku/15_bf_000310.html
  2. Wikipedia日本語版「千歳基地」ja.wikipedia.org/wiki/千歳基地
  3. 「那覇空港」ja.wikipedia.org/wiki/那覇空港
  4. 「大阪国際空港」ja.wikipedia.org/wiki/大阪国際空港
  5. 「福岡空港」ja.wikipedia.org/wiki/福岡空港
  6. 「長崎空港」ja.wikipedia.org/wiki/長崎空港
  7. 「関西国際空港」(。表と集計は、この回で作成した97空港の一覧による)ja.wikipedia.org/wiki/関西国際空港
  8. Wikipedia日本語版「所沢陸軍飛行場」ja.wikipedia.org/wiki/所沢陸軍飛行場
  9. 「木津川飛行場」ja.wikipedia.org/wiki/木津川飛行場
  10. 「日本航空の歴史」ja.wikipedia.org/wiki/日本航空の歴史
  11. 「海上空港」ja.wikipedia.org/wiki/海上空港
  12. 「沖縄返還」(。2026年10月10日確認、個別の取得日の記録なし)ja.wikipedia.org/wiki/沖縄返還
  13. 衆議院「空港整備法(昭和31年法律第80号・制定時)」shugiin.go.jp/Internet/itdb_housei.nsf/html/houritsu/…
  14. 国土交通省「運輸白書(昭和58年度)これまでの空港整備」(。2026年10月10日確認、取得日の記録なし)mlit.go.jp/hakusyo/transport/shouwa58/ind020201/00…
  15. 国土交通省九州地方整備局・長崎港湾・空港整備事務所(。取得日の記録なし)pa.qsr.mlit.go.jp/nagasaki/info/airport/jigyou_airport.pdf
  16. 大阪観光局 OSAKA-INFO(。取得日の記録なし)osaka-info.jp/spot/kansai-international-airport
  17. 国土地理院「地理院タイル一覧」(。標高タイルdem_png、昔の写真ort_old10(1961〜1969年)、全国最新写真seamlessphoto。移転前後の標高は同院の標高APIで測定。いずれも取得日・測定日の記録なし)maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
  18. 国土交通省「国土数値情報」(の行政区域N03(2026年1月1日時点)。取得日の記録なし)nlftp.mlit.go.jp/ksj
  19. European Commission JRC「GHSL」human-settlement.emergency.copernicus.eu
  20. GHS-BUILT-S配布ページ(。R2023Aの1975年・1990年、CC BY 4.0。取得日の記録なし)human-settlement.emergency.copernicus.eu/download.php
  21. © OpenStreetMap contributors((ODbL)。川のデータは2026年10月10日取得)openstreetmap.org/copyright
  22. Natural Earth((パブリックドメイン)。取得日の記録なし)naturalearthdata.com

声・音・絵

  • BGM: 伊藤ケイスケ「近代的日本空間」、「日本式風景」、こばっと「あの日見た景色」(OpenTracks)

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