ゆっくり解説

人口密度ランキング 都道府県別(2025年国勢調査)全47位と、数値が下がったのに順位が上がった県

2026-09-14 ・ 読了目安 7分

2025年(令和7年)国勢調査の速報値による、都道府県別の人口密度です。総務省統計局と e-Stat の公式値だけを使い、全47都道府県を並べました。

結論を先に3つ書きます。

  • 1位は東京都の 6,475.7人/km²。 最下位の北海道(63.6人/km²)とは102倍の開きがあります。
  • 「総面積」で見るか「可住地面積」で見るかで、数字がまるで変わります。 東京都は総面積なら6,475.7、人が住める土地だけで割ると9,923.8です。
  • 数値が下がったのに順位が上がった県が、いくつもあります。 滋賀県は351.9→346.6と減っているのに15位→14位。周りがもっと減ったからです。

全47都道府県(2025年・総面積あたり)

順位都道府県人口密度(人/km²)
1東京都6,475.7
2大阪府4,600.2
3神奈川県3,804.5
4埼玉県1,918.8
5愛知県1,440.0
6千葉県1,213.7
7福岡県1,019.0
8沖縄県643.4
9兵庫県633.7
10京都府542.6
11香川県483.6
12茨城県457.7
13静岡県446.0
14滋賀県346.6
15奈良県343.9
16佐賀県320.1
17広島県316.5
18宮城県305.8
19長崎県298.3
20群馬県293.5
20三重県293.5
22栃木県291.0
23石川県259.7
24岡山県254.2
25富山県232.1
26熊本県226.5
27愛媛県222.0
28山口県206.8
29和歌山県182.9
30岐阜県178.1
31山梨県174.7
32福井県174.1
33大分県169.8
34鹿児島県164.7
35新潟県164.4
36徳島県162.9
37鳥取県149.3
38長野県144.2
39宮崎県131.7
40福島県124.2
41青森県118.2
42山形県106.5
43島根県93.8
44高知県90.6
45秋田県75.8
46岩手県73.7
47北海道63.6

全国平均は 329.9人/km² です。これは47都道府県の平均ではなく、全国の人口と面積から出した公式の値です。

群馬県と三重県は公表値が同じ293.5なので、同順位としています。

「人が住める土地」で割ると、順位が変わります

上の表の面積は、山も湖も含んだ面積です。日本は国土の多くが山林なので、人が実際に住んでいる土地だけで割ると、密度はまったく違う数字になります。

総務省統計局は可住地面積(総面積から林野面積と主要湖沼面積を引いたもの)あたりの密度も公表しています。

順位都道府県可住地あたり(人/km²)総面積あたりとの差
1東京都9,923.8約1.5倍
2大阪府6,564.1約1.4倍
3神奈川県6,257.3約1.6倍
4埼玉県2,816.7約1.5倍
5愛知県2,490.1約1.7倍
6京都府2,140.5約3.9倍
7兵庫県1,927.2約3.0倍
8福岡県1,841.9約1.8倍
9千葉県1,769.4約1.5倍
10奈良県1,504.9約4.4倍

京都府は総面積では10位ですが、可住地では6位に上がります。 奈良県は15位から10位です。山がちな府県は、総面積で割ると「広く薄い」ように見えますが、人が住んでいる場所は混んでいます。

全国平均は、可住地あたりで 1,006.9人/km²。総面積あたりの約3倍です。

ただしこの表は2024年の値で、上のランキング(2025年)とは年次が違います。混ぜて比べられません。

数値が下がったのに、順位が上がった県

前回(2020年)の国勢調査と比べると、順位が動いたのは次の県です。

都道府県2020年2025年動き
沖縄県9位(642.9)8位(643.4)↑1
兵庫県8位(650.5)9位(633.7)↓1
滋賀県15位(351.9)14位(346.6)↑1
奈良県14位(358.8)15位(343.9)↓1
宮城県19位(316.1)18位(305.8)↑1
長崎県18位(317.7)19位(298.3)↓1
群馬県21位(304.8)20位(293.5)↑1
熊本県27位(234.6)26位(226.5)↑1
愛媛県26位(235.2)27位(222.0)↓1
山梨県32位(181.4)31位(174.7)↑1
福井県31位(183.0)32位(174.1)↓1
鹿児島県36位(172.9)34位(164.7)↑2
新潟県34位(174.9)35位(164.4)↓1
徳島県35位(173.5)36位(162.9)↓1

上がった県のほとんどは、密度そのものは下がっています。

滋賀県は351.9から346.6へ減りましたが、15位から14位へ上がりました。宮城県も、熊本県も、山梨県も同じです。周りの県がもっと速く減ったので、相対的に上がっただけです。

沖縄県だけが、数値そのものを増やして順位を上げています(642.9→643.4)。14県の中で、人口密度が上がったのは沖縄県だけです。

「順位が上がった」を「人が増えた」と読むと、ほぼ全部逆になります。

この数字の読み方で、気をつけること

  • 速報値です。 2025年国勢調査の確報が出れば、小数点以下は動く可能性があります。
  • 面積の扱いに例外があります。 この密度の面積は、国勢調査の対象外である歯舞群島・色丹島・国後島・択捉島・竹島を除いて計算されています。
  • 別の統計と混ぜないこと。 「統計でみる都道府県のすがた2026」の総面積あたり密度は331.9人/km²(2024年値)で、上の329.9とは年次も人口系列も違います。どちらも正しく、比べる対象ではありません。

出典

この記事の数値は、次の公的統計だけを根拠にしています。

  • 令和7年(2025年)国勢調査/人口速報集計(男女別人口及び世帯総数)— e-Stat 表1-2、政府統計コード 00200521、公開 2026年5月29日。人口は2025年10月1日午前0時現在、面積は国土地理院「令和7年全国都道府県市区町村別面積調」の同日時点

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200521&tstat=000001230925&cycle=0&year=20250&month=24101210&tclass1=000001232201&tclass2=000001232202

  • 総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計 結果の概要」 — 全国平均329.9人/km²、上位・下位の記載

https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2025/kekka/pdf/outline.pdf

  • 令和2年(2020年)国勢調査 — 前回値。表1-2 に「2020年(令和2年)の人口(組替)」として併記されています。政府統計コード 00200521

https://www.e-stat.go.jp/stat-search?page=1&toukei=00200521

  • 統計でみる都道府県のすがた2026/社会生活統計指標 — 可住地面積あたり人口密度(#A01202、2024年値)。e-Stat 政府統計コード 00200502、公開 2026年2月20日

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200502&tstat=000001240736&cycle=0&year=20260&month=0&tclass1=000001240737

順位は、公式が全県について順位を表章していないため、公式の小数1桁の値を降順に並べ、同値は同順位として扱いました。

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